作品内容
大企業の御曹司としてうまれ、幼い頃から
両親の思い通りにしてきた高校生の詢。
家族として愛されたことは一度もなく、
愛というものが何かを知らないまま
これまで生きてきた。
そんなある日の帰り道、おにぎりを万引きして
逃げていた少年・カイと出会う。
自分の名前の漢字も知らず、戸籍も持たない
カイに興味を惹かれると同時に、自分と同じように
「愛を知らない」カイに親近感のような、
何とも表現しがたい感情がわいてくる。
彼なら、僕のこの気持ちを
わかってくれるかもしれない――この子が欲しい。
「カイ、うちの子にならない?」
仕事で海外を飛び回りしばらく両親が帰らない
ことになり、冬休みの間、カイを自宅に招いて
一緒に過ごすことに決めて……!?